クリティカル・ニンジャ（首斬り忍者）　〜　改訂版　〜　

「どんな怪物にも弱点はある。アンデッドだろうが巨人だろうが悪魔だろうが、首を切り落とすなり中枢機能を切断すれば倒せる。ディーヴァが生物であろうとなかろうと、首をはねれば動きは止まる。そのために俺は戦っている、クリティカルヒットこそ生き甲斐。」


　その世界には大魔術師の居住する地下十階の地下迷宮ほか、いくつもの迷宮があった。 ボッタクリの武器商店や蘇生料金の割引セールをする寺院などと付き合いながら 彼等は富と栄光を求めて地下迷宮を何度も探索し、灰と隣り合わせの青春を送っていた。
　彼は迷宮の闇を駆け抜ける漆黒の影。あるときは闇に潜み、あるときは天井から死の刃をかざして降ってくる。戦闘終了後は盗賊に代わって罠探知などを担うこともしばしばあった。
　強大な魔法の品物が存在するゆえに、ディーヴァが関わらずとも世界を破滅にもたらす危険はいくつか存在していた。その一つ「終末の魔剣」を巡る争いは、恐れを知らぬ戦士たちによって破滅を阻止されようとしていた。黒衣の女が介入して様相は一変した。思わぬ敵に油断した戦士は戦死し、恐れたシーフは逃亡し、メイジは悲しみにくれた。動揺したニンジャは罠解除に失敗した。「岩の中」　最後にそんな声を聞いたような気がする。また別の声、ドラコニスの呼び声が失われつつあるニンジャの魂に復活のチャンスを与えた。


●能力値修正
「敏捷力＋１」（15CP）

●追加特徴
「暗視」あるいは「我慢強さ」（10CP）
「超技能/登攀」（15CP）
　「登攀」技能判定に成功すれば、壁や天井にはりついての移動が可能になる。 速度は移動力の半分。
　この能力により、天井から「真上からの奇襲(ベーシック完全版P161参照)」を行うことが出来る。

●追加技能
〈空手〉：敏捷力（4CP）
〈刀〉：敏捷力-1（1CP）
〈手裏剣〉：敏捷力-1（2CP）
〈準備/手裏剣〉：敏捷力（1CP）
〈軽業〉：敏捷力-2（1CP）
〈忍び〉：敏捷力（2CP）
〈登攀〉：敏捷力（2CP）
〈見切り〉：知力-2（1CP、サムライ参照）能動防御に+1
〈鍵開け〉：知力-1（1CP）
〈罠〉：知力-1（1CP）
〈尾行〉：知力-1（1CP）
〈探索〉：知力（1CP）

●キリジュツ
かの国のニンジャが習得していた素手殺人術。
［手刀斬（鉤爪）］（13CP）利き腕のみ、発動時に集中が必要、２点疲労（-50％）
１秒精神集中することで利き手の爪が鋭利になり、素手のダメージ「突/切り」にする。
発動に成功すると２点疲労し１０秒間持続する。

●格闘動作
【首斬り】：〈空手〉-3（2CP）
　　格闘動作　習得：難、技能なし：〈空手〉-5、上限：〈空手〉-1
素手による首を狙った攻撃を習練することによって、部位狙い修正値を軽減している技である。首への命中効果として、防護点を抜けた分のダメージが叩きなら1.5倍、切りは2倍になる。生命力の1/3以上のダメージを与えると敵は朦朧状態になる。 手刀で一度に生命力以上のダメージを与えると、敵は生命力判定を行う。失敗すれば即死。
（ベーシック完全版の部位命中ルールを参照）

●弱点
「残忍」（-10CP）
「強欲」（-15CP）

●愛用品／イン・ザ・マーク
手投げ武器としても接近戦武器としても使用可能な手裏剣を収納している。
カプセル・ケースを使用して3個ずつ２箇所に収納。余分に１ＣＧ消費。
ダメージは「刺し：突き」、抜き撃ち12、正確1、射程ST-2/ST+5。

●装備
　　アームガード／２ＣＧ
　　Ａ．Ｂ．Ｆ／３ＣＧ
　　イメージ・インデューサー／１ＣＧ
　　ライト・ドラゴン・スーツ／１ＣＧ
　　　体の動きを妨げないような濃紺の忍装束の形状をしている。
　　　受動防御２、防護点２、重量は2kgです。

　　所有クロノジェム２点


備考
　「ニンジャといえばクリティカル・ヒット」という格言（？）を生んだ、 ワイヤーフレームの地下迷宮を探索する６人組パーティーの一員です。天井から降下してきての首斬りは、三度TRPG化されたうちの「真ウィザードリィ」のイメージに近いでしょうか。