11番目の技 一期一会
TRPGの特徴の一つに非再現性があります。同じセッションは一度しかありません。たいていの場合、シナリオはただ一度のセッションのために準備されます。たとえ再利用することがあっても、同じメンバーが参加することは、基本的に、ありません。同じシナリオを遊んでも、参加メンバーが異なれば異なったものになります。だから、ただ一度の機会を大切にしたい、そう思ってセッションに参加しましょう。
また、TRPGを遊んでいる間は日常を離れて、一種の非日常空間になります。セッションが始まれば、世俗の人間関係（先生、先輩・後輩、友人）と離れ、ただゲームマスターとプレイヤーという関係のみで相対します。
一度限りの機会を「悔いのないようにもてなす」という意識を持ちたいものです。
12番目の技 即断即決
最近のコンピュータの性能向上には目を見張るものがあります。なぜか？ ユーザー側から考えた場合に、人間は素早い反応を求めるという要求があるからと考えられます。
これは、コンピュータに限った話ではありません。
ゲームマスターに対してもプレイヤーは素早い対応を期待します。
ルールの判定、NPCのリアクション、アドリブ、
テンポよく対応することでセッションがよりスムーズに進行します。
逆に、あまり重要でない局面で長考してしまうと、セッションがだれてしまいます。
セッションの流れを遮らないように気をつけましょう。そのために基本的なルールは覚えておきます。また、ルール解釈を間違っても気にせず、シナリオのテンポを重視します。
ただ、いつも即応する必要はありません。NPCの演出などでは、わざと間をもたせて変化をつけるのもいいでしょう。重要な場面の判定では、ルール確認しても許されるかもしれません。要は緩急のメリハリが大事です。