４．組織、各国の出先機関および植民地
「上海ガスライトエイジ」ステージでの勢力、および主要な組織を紹介する。

組織名：退魔新撰組
中心人物：土方歳三、沖田総司
概要：魔物退治専門の特殊警察。上海において、租界を超えての捜査能力を持つ。一方で、闇勢力と出会えば必ず対立するなど柔軟性に欠ける面がある。なお、現代ステージのUGNのような記憶操作能力は持たない。

地域名：サムライ租界
中心人物：徳川昭武（徳川慶喜の弟）、榎本武揚、
概要：旧・江戸幕府からの亡命者の居住地。サムライという特殊な戦闘民族であり、榎本艦隊を有することから、他国の租界からも一目置かれて、うまくやっている。

地域名：英国租界
中心人物：マイクロフト・ホームズ、ジョナサン・フレミング
概要：阿片戦争を契機に、最初に進出したため強い影響力を持つ。上海は英国の力で建設した自由都市という意識が強い。一方では、吸血鬼ドラキュラから影響を受けており、闇とは柔軟な中立関係である。

地域名：仏国租界
中心人物：ルイ・デジレ・ヴェロン博士、ジャン・ダスブリー（ルパン）
概要：英国をライバル視しており、サムライ租界の成立に助力したり、ローマ法王庁のエクソシストに土地を貸したり、反英国的な陰謀工作を行なっている。ここにある上海最大のナイトクラブ「大世界」は数少ない「完全中立地域」である。

地域名：米国租界
中心人物：ワイアット・アープ、カラミティ・ジェーン
概要：南北戦争のため、米国はアジア進出に出遅れた。上海鉄路を整備しており、上海駅周辺は西部開拓地のような雰囲気を持つ。

組織名：ドイツ帝国空軍基地
中心人物：ツェペリン伯爵、ヴィクトル・フランケンシュタイン
概要：他の列強から遅れてアジア進出してきた。最新鋭の飛行船を有し、兵員数こそ少ないものの軍事力は大きい。

組織名：ロシア曲馬団（帝政ロシアの出先機関）
中心人物：ウフムトスキー大公、ブラヴァツキー夫人
概要：帝政ロシアもアジア進出を狙っているが、租界ほどの規模はない。英国租界にサーカスの興行地を購入し、出先機関とした。欧州からの魔術師が紛れ込んでおり、「銀の暁」との関係も想像される。

組織名：江南製造局（清朝の科学研究所）
中心人物：王徐清、ニコラ・テスラ、チャールズ・バベッジ
概要：上海南部に建設された最新工業施設。欧米列強の魔術的な技術を中国古来の伝統科学と合体させて「猟奇科学」を生み出そうと研究している。巨大戦艦「定遠」を密かに建設している。

組織名：大日本帝国海軍特務機関
中心人物：東郷平八郎、河上彦斎
概要：大日本帝国が情報種集のために結成した特務機関。日本の大陸進出の機会を伺っている。

組織名：青幇
中心人物：楊坊、呉黒星
概要：裏社会を牛耳る漢民族系の犯罪結社。「反清復明」を旗印にしているが、アヘン密売などにより利権を得ることを重視しているようである。後の時代の「龍三合」のルーツの一つ。

次の２つは『上海退魔行』には記載されていない。『ブルーローズ・ネクサス』に登場する組織を参考にしているが、この時代の上海に存在しても不思議ではない。

組織名：ローズ商会
中心人物：ジョナサン・ローズ、デイジー・ウィンスロー
概要：18世紀に英国で誕生した学術団体「ローズ考古学財団」を支援しているローズ家が、上海で活動拠点としている貿易会社。ローズ考古学財団は世界各国で考古学的な調査活動をしているが、上海では状勢の不安定さから、単なる学術団体では存在が難しい。そこで、商社を拠点にして活動している。

組織名：ジュピター工産
中心人物：レイラ・フリーダム
概要：中世欧州で暗躍した政商たちの闇ギルドに源流を持つ。アメリカ合衆国建国に深く関わり、権力の中枢に食い込んでいる。南北戦争で兵器商人として儲け、さらなる利益を求めて上海へ進出してきた。