妖怪名鑑 魔法使い編

 京都は長い間マナが標準に保たれてきた魔界都市でした。そのため、他の土地よりも魔法使いの活躍が目立っています。そんな魔法使いたちを紹介します。

 まずは北欧からやって来た、いたずら好きな妖精さんです。クティクティでもフェラリオでもなくて、フェアリーです。

所属 オカルト研究会
名前 アイリス・ノーブルホワイト
普段の姿 透明になり人間に見つからないよう隠れている
妖怪の姿 蝶の羽を持つ小さな妖精
特殊能力 飛行、魔法(いたずら系)
職業 なし
経歴 いたずら好きの妖精。北欧出身。
好きなもの いたずら
弱点 体が小さい、花の蜜を食べる
近況 行方不明。ですが、きっとどこかで誰かを困らせているでしょう。


 続いては、なんと「魔導書」の付喪神です。と言っても『無名祭祀書』や『ルルイエ異本』といった恐ろしい本ではなくて魔法使いが個人所有したスペルブックだそうです。
所属 オカルト研究会
名前 村田杏樹(むらた あんじゅ)、アンジェリカ
人間の姿 ヨーロッパ風の比較的小柄な女性
妖怪の姿 (人間時と同じ)
特殊能力 器物変身/魔導書。光精乱舞、人払い、魔法(光と幻覚系)
職業 洛北大学文学部の学生(1997- )
経歴 中世ヨーロッパの魔導士フランツ・マイヤーの愛書。現在の姿は彼の娘、アンジェリカのもの。得意な分野は光と幻覚に関する魔法。
好きなもの  
弱点 炎に弱い
近況 大学在学中・・・


 最後に紹介するのは数世紀も昔に月から地球に降りてきた月うさぎ一族の一人です。その魔力は何度も仲魔を助け月の危機さえも救いました。しかし、最大の特徴はかぐや姫と同族であることかもしれません。
所属 元・オカルト研究会
名前 卯月由(うづき ゆい)
人間の姿 20歳前後の中性的な容貌の少年
妖怪の姿 うさぎ耳があり法衣を着た少年
特殊能力 魔法。治癒系や誘眠、瞬間転移が得意。
職業 不明。洛北大学薬学部卒業(1994 - 97)
経歴 月にはうさぎが住んでいるという伝説があります。月の魔力が減少した影響で、月うさぎ一族は二つに分かれて半分が地球に降りて来ました。今は北海道の大雪山にうさぎ一族の里があります。ちなみに、かぐや姫は月に残った方の一族です。
好きなもの 雪、月、料理、ジグソーパズル
弱点 にんじんを食べないと生きていけない。月の光を浴びないと生きていけない。
近況 卒業直前に、妖怪との戦闘で重傷を負って里へと帰りました。

 数々の魔法使い妖怪が活躍した京都の地も、1999年秋に巨大神獣が対決したときにマナを大量消費して、密度が他の土地と変わらなくなってしまいました。現在は一部のスポットを除いてマナ密度が「疎」になっています。もう昔のような事はないのでしょう。

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