「Role & Roll」主催による第1回シナリオコンテストで大賞を受賞しました。ありがとうございます。

第1回シナリオコンテストは「Role & Roll」第4号（1月末発売）で告知され、３月に開催されたJGCウエスト04の特別企画として実施されました。約20作品の応募があり、「Role & Roll」第6号（5月31日発売）で4作品入賞の結果が発表されました。その中で、私が応募したしたシナリオ、「コール オブ クトゥルフ d20」で1920年代の日本を舞台にした『不死の穴』が大賞を受賞しました。これは私個人の力だけでなく、さまざまな人々の協力のおかげです。ここにその感謝の気持ちを記します。

まずは、何と言っても「クトゥルフ」の薫陶を授けてくれた“同級生にして師”の大鬼頭氏。1990年6月5日（火）の放課後、我々1回生を集めてのセッションが「クトゥルフの呼び声」プレイヤーの始まりでした。
「クトゥルフ神話」との出会いはそれよりも前、『ウォーロック』の「摩由璃の本棚」で紹介された『ラヴクラフト全集』を読み、山本弘先生の『ラプラスの魔』を読んだ高校時代でした。

TRPG全般と「クトゥルフ」の経験は同じ時期を過ごしたサークルの仲間が居たから得られました。 朴、池田、清水、勝間、久保田、中村、二宮、右近、植野らキーパーと、村井、東山、亀田、谷川、高橋、山内、池田、原、山路、楠、前田、掛川、越中、亀井たち同時代のプレイヤーに多謝（敬称略）。

ゲームマスタリング技術については、1996年3月に開催されたGMセミナーの講師、安田先生、山北先生、朱鷺田先生、友野師匠に感謝。朱鷺田先生にはコンベンションで実際にマスターして頂き、実践技術を見せて頂いたことも大きかったです。友野師匠には、JGC2003の最終日に『ゲヘナ』のセッションで技術だけでなくGM魂というものを教えてもらいました。
そして、一見限りのコンベンションでのGMやサークルでのGMなど、100人以上のGMたちに感謝します。

シナリオ作成にあたっては、いくつかの漫画から着想を得ました。シナリオ本編には面影すら残っていませんが、『妖神降臨』に収録された板橋しゅうほう先生の「地の底深く」（原作：R.B.ジョンソン）から最初の発想を得ました。このコミックは『B-CLUB』の読者アンケートプレゼントで入手しました、なんとも奇縁です。なお、このコミックの編集は、今もTRPG業界の編集者として活躍している宮野洋美氏です。
シナリオ全体の雰囲気は諸星大二郎先生と星野之宣先生の伝奇漫画の影響が濃いです。
漫画以外では京極夏彦先生の『巷説百物語』風を目指そうとした部分もあります。大正時代を舞台にしたということでは、荒俣宏先生の『帝都物語』と加藤保憲殿（as嶋田久作）への謝意を忘れるわけにはいきません。

今回のシナリオを作り込めたのはサークルのイベント「虎の穴」で気合いの入ったシナリオを準備するというミッションがあったからです。そのセッションに参加した現役メンバーたちにも感謝したいと思います。
そして最後に、シナリオコンテスト時に参加してくれた3人のプレイヤーに感謝します。あなたたちがいなければ、エントリーできませんでした。

シナリオコンテスト参加報告（序）
ドキュメント＿第1回シナリオコンテスト
応募シナリオの背景