ここでは京都を中心に活動していた妖怪ネットワークの活動内容他を紹介します。 国立大学に拠点をもつ＜洛北大学オカルト研究会＞をはじめ、左京区の＜ヤナギ＞＜虹＞などに集った数十名の妖怪たち。敵対した数十名の妖怪たち。敵味方中立を合わせれば百を軽く越えます。その全ては無理ですが、可能なかぎり紹介していきます。 　まずは、東京と並んで妖怪密度の高い京都で如何にして妖怪ネットワークが共存しているかを紹介しましょう。

「トラの会」と「平静協定」について
「トラの会」とは、京都妖怪のまとめ役＜陽閑寺＞の主催で定例的に開催される京都妖怪ネットワークの連絡会です。公式には年４回（４月初め、７月下旬、１１月下旬、１月末）開催されて、各妖怪ネットワークの代表格が出席します。親睦会的な意味合いが強く、なごやかな雰囲気で近況報告が行われます。ところが、非常時に召集される臨時会合ではそうはいきません。差し迫った問題にどう対処するか、どこのネットワークが事件の始末をするかを真剣に話し合います。陽閑寺が京都の寅の方角に位置することが語源とされていますが、真偽は定かではありません。

「平静協定」とは、妖怪の秘密を守るため在京妖怪ネットワークで取り決めた慣例です。多くの妖怪が関わり過ぎると予想外に事件が巨大になってしまい、妖怪の秘密が露見する危険性が増します。それを回避し事件の規模を最小限に抑えるため、平成時代になって作られました。以下の３項より成ります。

１：事件に最初に関わった妖怪ネットワークが事件を直接調査し、解決にあたる。
　　他の妖怪ネットワークは情報などの間接的支援のみ行う。
２：手に負えないと判断した時は他の妖怪ネットワークへ援助要請を行ってかまわない。
３：援助要請の有無に関係なく、事態が重大な場合は動いてもよい。
条項３は京都全域、あるいは日本中を巻き込むような大事件が起こったときに適用される。（実際には1994,95,97年の妖怪戦争の時と、1998年秋のゾンビ大量発生時に適用された。）

　要するに「何で他の妖怪ネットワークでなく、俺達がやらなアカンねん？」という疑問への回答です。あまりややこしく考えないで下さい。

#How to play 妖魔夜行#
　時は流れて西暦2003年（200X年）。怪事件は尽きることありません。生まれたばかりの新たな妖怪はどうやって事件を調査すればいいのでしょうか。

● 広域指名手配 　
　生死に関わらず、京都に現れて事件を起こした妖怪を紹介します。倒したハズでもいつ甦ってあなたの街に現れるか分かりません。ご用心を。

○ 洛北大学ワールド
　人間の味方となって悪と戦った妖怪ネットワークの記録を記します。一般人、および悪の方の閲覧はお断りします。

☆ 京都妖怪案内
　京都で妖怪にとっての重要拠点、あるいはマナ密度が“標準”以上のポイントを紹介していきます。