これまでのあらすじ

　　ＴＲＰＧ夏祭り 　　ＪＧＣ’９６ 　　ＪＧＣ’９７ 　　ＪＧＣ’９８ 　　ＪＧＣ’９９

ＴＲＰＧ夏祭り
　始まりは５年前だった。
　１９９５年８月２７日、東京の晴海展示場のＣ館を一館借り切ってＴＲＰＧ夏祭りが開催された。プロのゲームデザイナーたちと一般公募で集まったＧＭのマスタリングにより百卓以上のＴＲＰＧが遊ばれた。
　四月頃の雑誌を見た私はＧＭ募集に応募したが、電話面接で落選。担当者はコンプＲＰＧ編集者（当時）で後のゲームクエスト編集長（シメキリ帝国のイメルダ女帝）と推測される。でも無駄にはならなかった。自分の腕の未熟さを知るとともに、次なるイベントへの参加権を得たのだから。（ＧＭセミナー回顧録参照）
　そして当日は「妖魔夜行」卓にプレイヤーとして参加した。直後に発売されたサプリメント「闇紀行」に収録された＜海賊の名誉亭＞の妖怪を使ってのプレイだった。

ＪＧＣ’９６
　翌年、１９９６年８月２５日、幕張メッセを舞台に「ＪＧＣ’９６」が開催された。
　ＴＲＰＧプレイと展示、体験プレイが中心で、エキシビジョン傾向が強いものだった。ブースは各出版社・ゲーム会社ごとに軽く区切られていて、その中でゲームプレイが行われていた。NIFTYSERVEのRPGフォーラムからの出展や、スターダイスのコーナー、変わったところでは占い師による占星術などもあった。
　私は、事前にゲームプレイ卓を予約しなかったため、展示中心に見て廻っていた。
　すると遊演体のブースで、知人の大高麻氏（仮名）に呼び止められ、新作ボードゲームのデモテストに参加した。ルールが簡単で奥が深く思考力を要求される面白いゲームだった。四人プレイでは若干の運の要素も入る。このゲームは３年後に公式イベントの一つとして再会することになった。
　なお、前日には宿泊イベントが開催されたが、不参加だったので詳細は不明。