ＧＭセミナー（ゲームマスターセミナー）について

　「ゲームマスターセミナー」は1996年3月24日（日）、東京代々木のアスキー本社大ホールで市井ゲームマスターのスキルの向上を目的として開催されました。受講者として集まったのは1995年の「TRPG夏祭り」の一般ＧＭ募集に応じた全国のＧＭたち百名です。
　9時30分から始まった開会式では、ＧＭセミナー実行委員会会長の宮野氏が「このセミナーでマスタースキルを向上させていって下さい」と挨拶をしました。開会式は10分ほどで終了し、午前の部はRPG界の大御所安田均氏、職業ゲームマスターの朱鷺田祐介氏、RPG界の巨人山北篤氏の講演が45分ずつありました。
　２時から始まった午後の部は各6〜7人ずつの15グループに別れて個別セミナーが行われました。講師は大貫ひろみ、菊池たけし、清松みゆき、近藤功司、佐脇洋平、高山浩、朱鷺田祐介、友野詳、藤浪智之、伏見健二、水野良、村川忍、山北篤、山本弘、和栗朗（敬称略、五十音順）という豪華なメンバーでした。私は友野詳氏の講義で独特の世界観を持ったRPGをやる時のフレーバー作りの方法とマスタリングについて教わりました。個別セミナーは５時に終了し、最後に閉会式で安田均氏が挨拶してセミナーは終了しました。 そして、この年の夏から日本最大のTRPGイベント「ＪＧＣ」が開催されたのは周知のとおりです。
　このセミナーで学んだことを記録に残し、公開しようと思ったのには理由があります。私の後輩たちもこの情報を知って技術向上をしていって欲しい、と願って受講後の5月、6月にサークル内発行物で一度公開しました。しかし、その翌年以降にサークルに加わった後輩たちには十分に伝わらなかったという想いがあります。その点を反省し、こうしてWEB上で公開することにしました。拙文ですが目を通していただければ幸いです。