2. キャラクターのクラス

★キャラクターの強さ
トリニティ・ブラッド世界のキャラクターの目安を以下に示します。シナリオのタイプに合わせて強さを調整してください。
100ＣＰ 〜 200ＣＰ：強力な人間（調査型シナリオ）
200ＣＰ 〜 400ＣＰ：達人クラス（調査、活劇系シナリオ）
400ＣＰ以上：魔人、人外クラス（派手なシナリオ、世界の危機）
小説のキャラクターでは、シスター・エステルやカテリーナ様が200ＣＰ前後。Axの派遣執行官や異端審問官が400ＣＰ 〜 600ＣＰを目安としてください。なお、平均的な長生種（メトセラ）は400ＣＰ相当です。

★クラス
この世界の物語の中心となるキャラクターは、大まかに言って、聖職者、機械化歩兵、強化人間、異能者、電脳調律師、専門家、武芸の達人、魔術師および長生種（メトセラ）に分類できます。ただし、あくまでもこれは目安で、複数を兼ねている者もけっこういます。

(A) 聖職者
この世界における人類の最大勢力、教皇庁に所属しておりキリスト教を信じています。個人の能力は高くなくても、組織力による後方支援は強力です。要職にある人物は貴族の場合が多く、高い資金力を持っています。
また、原作には登場しませんが、「魔法の素質」を持つキャラクターは魔法を使用できることにしても良いかも知れません。魔法を使用する場合は「ガープス・マジック」を参照して、治癒系など聖職者に適当と思われる系列の呪文のみを習得させてください。
主な特徴：聖職者、財産レベル、
主な技能：神学、外交、社交
例：ハヴェル、エステル、アントニオ・ボルジア

(B) 機械化歩兵（マシナリー）
発掘復元した遺失技術により、人間の肉体の一部を機械に置き換えた兵士です。負傷した部位を置き換えたものから、脳以外全身機械まであり得ます。単独行動している機械化歩兵はセンサ系強化、光学迷彩、追加兵装などの特別仕様を持つ可能性もあります。『ガープス・百鬼夜翔』の妖力・妖術のうちＧＭが承認した能力を取得できます。
主な特徴：追加体力、戦闘即応、鋭敏感覚
主な技能：戦闘系技能、
弱点：機械の体（『ガープス・百鬼夜翔』p145）
例：トレス、ハヴェル、ラドカーン

(C) 強化人間（チューンド）
薬物で生化学的に強化した兵士です。能力値の強化が基本です。他の生物をモデルにした人間離れした能力や、吸血鬼なみの神経加速能力を得た者もいます。『ガープス・百鬼夜翔』の妖力・妖術のうちＧＭが承認した能力を取得できます。薬物強化の副作用として精神的に不安定になることもあります。
主な特徴：追加体力、戦闘即応
主な技能：戦闘系技能、
例：ブラザー・ペテロ、ブラザー・フィリポ

(D) 電脳調律師（プログラマー）
発掘技術の電動知性（コンピューター）を扱う専門家です。コンピューターは主に飛行船や戦車などの制御装置に使用されています。高い実力があれば、それらをハッキングして操ることも不可能ではありません。
主な技能：コンピューター操作、プログラミング、ハッキング
例：シスター・ケイト、ディートリッヒ

(E) 異能者
大災厄前の遺伝子操作によって超能力などを得た者の末裔と言われています。「接触テレパス」や「オーラ感知」の能力が既に確認されています。正体が露見すると「魔女」や「妖術使い」と呼ばれて迫害されるため、秘密を隠してひっそりと生きています。また、細胞配列を変換させて変身する「獣人」もいます。 『ガープス・百鬼夜翔』の妖力・妖術のうちＧＭが承認した能力を取得できます。
例：シスター・ノエル、エリス・ワズマイヤー

(F) 専門家（プロフェッショナル）
科学技術の研究者、あるいは軍事技術のスペシャリストとして特別な訓練を受けた者です。研究者ならば大学や他の研究機関に属していることもあるでしょう。軍事技術のスペシャリストは各国の軍の特殊部門に所属していた（所属している）者で、スパイ技術や爆発物の扱いに長けているでしょう。
主な技能：学術系技能、盗賊系技能
例：WWW、レオン、

(G) 武芸の達人（マスター）
剣術や暗器、あるいは槍、拳法など古風な戦闘技術を鍛え上げて、吸血鬼に匹敵する戦闘能力を得た者です。ただし古流武術の師匠を見つけるのは困難なので滅多に存在しません。修行には長い年月がかかるので、他の技能はあまり持っていません。『ガープス・ルナル完全版』『ガープス・ドラゴンマーク』などで紹介されている格闘動作も習得可能です。（コンビネーション攻撃やチャンバラアタックは採用しません。）
主な特徴：武芸の達人
主な技能：戦闘系技能、見切り、間合い、
例：ユーグ、シスター・パウラ、

(H) 魔術師
魔術師について詳細はよく分かっていません。高度に発達した科学技術なのか、超自然の技なのか。『ガープス・百鬼夜翔』の妖力・妖術のうちＧＭが承認した能力を取得できます。 魔法を使用する場合は『ガープス・マジック』を参照して適当と思われる系列の呪文を習得させてください。

(M) 長生種（メトセラ）
血液中に棲みついた溶血性桿状細菌（バチルス・クドラク）によって筋力、神経速度や自己治癒能力など様々な能力を活性化された長命な種族です。その強力な身体能力のかわりに、３つの大きな弱点を持ちます。バチルスが消費するため、赤血球が不足すると“渇き”と呼ばれる吸血衝動にとらわれることがあります。理性では抑えられず、血液を補充するまで収まりません。それゆえ、無知な人間からは“吸血鬼”と呼ばれます。２つめの弱点は銀です。銀分子が体内に入るとバチルスの活動が一時的に停止し、超常能力が失われます。３つめの弱点は太陽（特に紫外線）です。バチルスの活動が異常活性化し、宿主の体細胞を破壊します。長生種には、妖精、火炎魔人、二重影など特殊能力を持つ亜種が存在します。 多数の長生種（メトセラ）は真人類帝国に住んでおり、“外”に出ることは滅多にありません。
主な特徴：鉤爪、牙、再生、暗視、加速（後述）
弱点：銀に弱い、防護点無視、+１ｄダメージ（-10CP）。
　日光に弱い、行動に-2修正（-15CP）1ターンに１ｄダメージ（-30CP）。
　血の渇き、毎日血が必要。摂取しないと１時間ごとに１ダメージ（-30CP）。