獅子は我が子を谷に落とすと言いますが。今回の場合は、落とされたのはゲームマスターで、突き落としたのは古強者プレイヤーでした。いつか這い上がって来る日を期待して顛末を記したいと思います。
同じ穴に落ちないために、ゲームマスターは参考にしてください。
これは、とあるコンベンションで実際に遭遇した事件をもとに構成した文章です。一部、脚色を加えたり、記憶違いなどで、事実と異なる部分もあるかもしれません。その点は注意してください。
不幸なことに、このゲームマスターはコンベンションという場で大失敗してしまいました。プレイヤーの１人に厳しい意見を言われました。しかし、だからと言って「GMは難しい」というわけではありません。いくつかの点に注意すれば、プレイヤーを怒らせることはありません。少し気をつけるだけで、無難にマスタリングすることができます。それについて書きたいと思います。
また、安田均先生の言葉にもあるように、プレイヤーの中にゲームマスターをサポートできる人がいれば事故は防げたとも言えます。経験を積んだプレイヤーの方は、できるだけゲームマスターを助けるようにしてください。初対面の場合は特に、双方の配慮をお願いします。
実録レポートは「Role&Roll」Vol.10（2005年1月発行）に掲載された「六門世界RPG」のシナリオ「豊穣の銘酒」の中盤までの内容に触れている部分があります。そのシナリオをプレイヤーとして遊ぶ予定のある人は、読まないように注意してください。マスタリングする予定の人にとっては、参考になるかもしれません。
実録「頷きマスターと千尋の谷」
貴重な経験をさせてくれたGMの浦目氏、プレイヤーの清河氏と4人のプレイヤーに感謝します。コンベンション運営スタッフにも感謝します。
失敗したセッションが単なる不幸な思い出にならないように、ここに公開します。そして、これを読んだ人のマスタリングの参考になれば幸いです。
失敗事例集「七転抜刀」