上海アナザーサイド

　19世紀！　それは産業と貿易の発展が人々の思想と生活を変えた時代。科学技術、社会制度、思想、スポーツなど現代ある様々な事物のルーツがこの時代に求められる。右肩上がりに発展していき、誰もが成功の夢と幻想を追いかけた時代だった。世界には未知な部分も多く、それゆえ古き良き冒険に向いているとも言える。
この時代を扱ったTRPGの一つが『上海退魔行』だ。1870年代の史実に近い「架空歴史」世界を扱っている。舞台は東洋の魔都・上海、列強群雄が割拠する上海の街には虚実入り混じって様々な人物が登場する。彼らとの共演も架空歴史世界の魅力の一端と言える。ルールブックには、上海にいるかもしれない同時代人が150人ほど紹介されている。
しかし、まだまだ同時代人がいるし、フィクション作品にも魅力的な人物がいる。
ここでは『上海退魔行』ルールブックおよび『上海アンダーグラウンド』では紹介されていない同時代の人物や、漫画・小説などのフィクションの登場人物を紹介する。

【実在の人物】
フレッド・アバーライン
島津源蔵・初代
島津梅治郎／島津源蔵・二代目
ゴットフリート・ワグネル
清水次郎長
伊庭八郎
ラフカディオ・ハーン／小泉八雲

【フィクションの登場人物】
伊沢修（『T.R.Y.』より）
ミリアム・ハンター（『FIGHTER』より）
国分一馬少佐（同上）
緋村剣心（『るろうに剣心』より）
雪代縁（同上）
相楽左之助（同上）
ジョージ・ジョースター卿（『ジョジョの奇妙な冒険』より）
ウィル・A・ツェペリ（同上）

【関連年表】
時代背景を知るうえで史実の事件を一部あげてみた。 ルールブック収録の年表は、あくまで『上海退魔行』世界のものだが、ここでは史実のみ紹介する。

【参考資料】
個人的な選択で、参考になる作品を紹介する。

映画
『T.R.Y.』
『フロム・ヘル』
『リーグ・オブ・レジェンド』

小説
『吸血鬼ドラキュラ』（ブラム・ストーカー、創元推理文庫）
『ドラキュラ紀元』（キム・ニューマン、創元推理文庫）
『燃えよ剣』（司馬遼太郎、新潮文庫）
『警視庁草紙』（山田風太郎、河出文庫）
『飛騨忍法帖』（山田風太郎、文芸春秋）
『FIGHTER』（吉田直、角川スニーカー文庫）
『T.R.Y.』（井上尚登、角川文庫）

コミック
『爆末伝』（石川賢、リイド文庫）
『蒼天の拳』（原哲夫、武論尊監修、新潮社）
『ジョジョの奇妙な冒険　Part1 ファントムブラッド』（荒木飛呂彦、集英社）
『るろうに剣心』（和月伸宏、集英社）
『三番町萩原屋の美人』（西炯子、新書館）