このキャンペーンレポートはフィクションであり、実在もしくは歴史上の人物・団体・思想とは一切関係がありません。

感想

　初回のキャラ作成日から前代未聞のトラブル（プレイヤーの一人が無断欠席し、夕刻に登場）に見舞われて始まった2012年度前期キャンペーンも、なんとか無事に完結しました。皆様のおかげです。ここで『機動戦士ガンダムAGE』という小説の素晴らしさを語るのには紙幅が足りませんが、これと名作漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に触発されて、世代交代をキャンペーンの全体テーマとしました。

　前半ウィアードエイジ編は、荒唐無稽な秘宝探索を軸に、ドイツの奇人変人な超人兵士との対決の話でした。序盤に敵役がずらっと勢揃いするシーンはかっこいいじゃないですか。正体を隠した存在が１人いるのは少年漫画のお約束ということで（漫画なら、読者投稿募集中）。GMの思惑としては、早めの情報収集とデータに慣れたプレイヤーの推理力で敵の能力を推測できるかなと。第３話で“防御の達人”に苦戦したのは七割ほど想定通り、もうちょっと善戦するかと全滅の恐怖に焦りました。５人のうち３人がジャーム化したのは、予想以上の展開でしたが、おかげで後半の敵設定が楽になりました。かつて味方だった者が敵になるのはキャンペーンならでは。

　後半ビギニンングエイジ編は、UGN黒歴史の秘密編でした。UGN日本支部前身の発足、UGN発足と若き日の霧谷雄吾、そしてコードウェル博士の死亡事件と帰還という。基本ルールブック１収録の世界設定くらいを知っていれば分かるつもりでネタを出しました。公式設定で言及されないだろう歴史を、キャラを深堀りする想像力で作りました。“リヴァイアサン”という派手なコードネームにも、コードウェル博士の覚悟も、何か理由があるだろうと。そのうえで、PCたちの活躍でUGN日本支部の基盤が作られ、PCたちの不在で組織が駄目になったという、PC至上主義の歴史が紡がれました。PCの行動次第で状況が動くというのは、TRPGの醍醐味だと思います。最終回は何人かジャーム化させるつもりで戦闘をしたのに、全員生還したのはプレイヤーのサイコロ運の賜物でした。

　　楽しいキャンペーンができたのは、プレイヤーの皆さんと事務処理を行なってくれた運営部のおかげです。ありがとうございました。