セッションレポート「スリーピング・ビューティー（Sleeping Beauty）」

TRPGのセッションでは、同じシナリオでもプレイヤーが異なれば展開も結末も異なることが多々あります。このシナリオも、別の結末を迎えたことがありました。ここで紹介しましょう。

【異聞】
（第３幕途中まではほぼ同様の展開。ただし監察官は同行していない。）

アルデア村の食堂で、ビジネススーツを来た長髪の男に遭遇したチームは警戒を強めるも移動等は考えなかった。男は再び現れ「スリーピング・ビューティーの護送ごくろうさまでした。ここからは私が引き継ぎます」と、冷凍睡眠から目覚めた美女、ミナの引き渡しを要求する。チームがそれに応じないと、今度は取り引きを持ち掛ける、というか脅しをかける。上空には爆弾を抱えた部下が待機しており、村全体を人質にしているも同然である、とのこと。AZチームは悩むも、取り引きには応じずに隙を見て強行突破を試みた。騎士団の男“網の邪術師”ペスカトーレを何とか制することができた。だが、レッドバロンたちによる爆撃が始まってしまった。

　爆煙の中で「騎士団に引き渡すのも、教皇庁（ミラノ公）に身柄を預けるのも、ミナにとって幸福とはいえない。」と、“カミカゼ”は決意した。ならば、たとえ世界を敵に回すことになっても一緒に逃亡しよう。仲間たちは彼に同意し、二つに分かれた。“バブル”と“チャームド”は彼の身を案じて、あるいは好奇心から同行を申し出る。“クロスファイア”と“ガンスリンガーEZ”は組織に戻って報告した。
「任務失敗。敵の爆撃により、保護対象および仲間３名は死亡した。」

ハンター組織を抜け、ミナと共に逃避行を続ける彼らの行方は誰も知らない。