ガープス・サッカー　ver.02

6. 特徴、装備、その他

●注意すべき特徴について

「戦闘即応」
ブロック判定、キーパー判定に＋１のボーナスを得ます。

「幸運」
15CPなら１試合に１回、30CPなら１試合に２回、幸運の効果を使えます。判定の前に宣言し、サイコロを３回振って一番良い出目を採用します。

「危険察知」「広視界」
後方からのタックルに対しても、-2修正で防御判定できます（通常の人は防御不可）。

「直感」
キーパーが直感を持っている場合、攻撃側がシュートする前に知力-6判定を行って成功すると真っ正面で待ちかまえることができます。PKの場合は、知力-3判定を行って成功すると、攻撃側のカードを見てから防御側のカードを出せます。

「都合のいい偶然」（『ガープス・百鬼夜翔』　P47）
ゴール前でこぼれ球が近くに転がってきたり、反則したときに審判が逆方向を見ていたり、あるいは決定的なシュートがポストに当たったりします。この特徴でチャンスを得ることはできますが、判定なしでゴールを決めることはできません。

「誓い／自分の国をワールドカップで優勝させる」（不利な精神的特徴）
この誓いは、国代表になれるくらいの実力がないととれません。誓いを立てた当時の自国の実力が、一度も出場したことがないならば-15CP、１勝もしていないならば-10CP、強国なら-5CP、優勝経験国ならば-1CPに相当します。夢想家とみなされて一般人の反応が、それぞれ-3,-2,-1されます。

●装備
基本的に試合中の選手は無荷です。荷重計算は行いません。

ユニフォーム：防護点０
激しい反則を受けると破れることがあります。

スパイク、フットガード：防護点２（足）
軽くて丈夫に作られています。選手が望んだ場合はスライディングタックルのダメージを「切り」に変更することができます。

キーパーグローブ：防護点２（手）
キーパーの手を保護します。強烈な必殺シュートを受けると破れることがあります。

キャプテンマーク：防護点０
「指揮」技能に＋１修正を与えます。

フェイスガード：防護点４（顔）
視界が悪いのでボールを扱う自分の行動すべてに-2修正があります。敵に威圧感をあたえ、マークしている相手の行動に余分に-1修正を与えます。また、表情を読まれにくいためにフェイントを行うとき、対抗するときに+1のボーナスがあります。

はちまき：防護点０
恋人が祈りを込めて作ったはちまきは選手に勇気を与えます。意志判定に＋１修正があります。

モヒカン刈り（髪型）
敵に威圧感をあたえ、マークしている相手の行動に余分に-1修正を与えます。ヘディングするときには-2修正があります。

●特殊な場合の扱い

直接攻撃妖術＋シュート
１ターン集中して妖術を発動し、直後の行動でシュートできます。妖術とボールは同時に飛んでいきます。
その他、魔法、超能力、格闘動作、妖力・妖術の扱いについてはＧＭが審判してください。

●ノート
ロベルトノートの52ページに書かれていた言葉は「自由」だった。サッカーでは、グラウンドの中央でボールを持ったら、ドリブルをしてもパスしてもシュートしてもいい。パスやドリブルの方向も前後左右どこでもいい。戦術だって、守りを固めてもいいし、FWを５人に増やして攻めてもいい。そんなサッカーに負けず、TRPGも「自由」だ。ストーリーテラーをやっても本格推理をやっても、アートでもダンジョンアタックでも戦略ゲームでも、あるいはジャンルミックス・クロスオーバーだって構わない。だから、サッカーの可能性を試してもいいと思う。このルールを使って純粋にサッカーを再現しようと試みてもいいし、『キャプテン翼』や『少林サッカー』などをやってみてもいい。このルールを使わずに、別のシステムを使ってもいい。ほんの一例としてこのルールを紹介する。皆さんの想像力の許す限り、TRPGは自由だ。自由度が高いから楽しい、そんなゲームを待っている。