8月26日、横浜一人旅

16時頃、予定通り横浜の関内駅に降り立つ。JGC会場、横浜プリンスホテルの最寄り駅である磯子駅ではない。なぜならば、全日程参加希望者多数のため抽選の結果、落選したからだ。涙を飲んで日程変更募集に申し込み、一泊二日参加となった。よって、27日9時までJGCに参加できない。開会式で、鈴木銀一郎先生と共に掛け声をあげることもできない。

というわけで開き直って、ビジネスホテルを予約し、横浜観光に切り換えた。早々にホテルへチェックインを済ませて、フロントで略地図を入手する。ホテルのスタッフに聞くと、山下公園まで徒歩15分程度ということなので歩くことにした。開港記念会館など歴史と風情ある建物は良いものだ。京都の街中で見かける建築を連想させる（今の京都市には勧業期だった明治・大正時代の建築も多い。昔の神社仏閣だけではない。そして、今も特徴的な建築物が増えている、生きている都市だ）。

山下公園へ行き、しばし横浜の海を眺めたいた。地元の人たちの憩いの場にもなっているようだ。余談だが、この海を見ると、ドラマ『スケバン刑事２』で横浜のスケバン、麗華が登場したエピソードを思い出す。海育ちでないが、海はいい。それから、＜赤い靴はいてた女の子像＞を見て、しばし小説『百鬼夜翔』のフィナーレを想い出す。希望もあったが、彼女に関しては切ない結末だった。いつか妖怪になりそうな＜水の守護神像＞と、噂の氷川丸とを見てから中華街へ移動した。＜スーリエ・ルージュ＞跡地なども見たいと思ったけれど、時間は限られているし、27日からのJGC本番のために体力は温存しておきたい。行き先を最小限に絞り込む。だが、この地方の大ボスに挨拶をしておく。朝陽門から中華街大通りを行き、雰囲気を味わう。それから、関帝廟へお参りする。夕方遅かったが、19時まで参拝できるらしい。日本の寺社との常識の違いに、ここでは助かった。3日間のJGCの成功をお祈りしておいた。

中華街をぶらぶらしていくと＜横浜大世界＞という建物に辿り着いた。TRPG『上海退魔行』の設定に大世界という建物があったと思いつつ、かつての一端でも垣間見れればと入ってみた。まあ、入場料相応には楽しめた。小さいステージでは、太極茶芸、二胡演奏、京劇と5〜10分の短い演目を見物できた。初心者向けだが、観客も初心者。ターゲット客層と実際の客が一致していれば、十分な満足が得られる。特に、京劇を鑑賞していたときは、かつてTRPG『ヴァンパイア：ザ・マスカレード』（in 中国）のクライマックスで京劇を舞台に剣戟を交わした場面を想い出し、感傷に浸っていた。彼がマスタリングするセッションに参加したのは一度きり今後二度とない、まさに「一期一会」だった。メジャーデビュー後は多忙になり、布教TRPG企画にも招待できなかった・・・。専攻の中国史を生かした小説を発表する機会がなかったのも惜しまれる。

さらに移動するのは面倒なので、大世界の食堂でチャーハンと餃子と包子をいただく。美味しかった。明日からのお祭りのためのパワーも養った。帰りは地下鉄みなとみらい線に乗って最寄り駅まで戻る。小説『百鬼夜翔』に準じた観光巡りを兼ねているので、登場した電車には乗っておきたい。ホテルまで徒歩で戻り、TVを見ながら休む。翌朝は7時前に起床し、朝食をとって、マックスを見て、8時30分頃に電車に乗り、磯子駅へと向かった。

　　8月26日、横浜一人旅
　　8月27日、会場到着
　　フリープレイ１『ガープス』
　　8月27日夜　放浪編
　　シェアードワールド・ノベル・トークショー
　　8月28日、朝の紅茶
　　フリープレイ２『ダブルクロス』
　　閉会式