『グランクレストRPG』キャンペーンレポート 「亡国の反逆騎士」(Renegade Lord)

第5話「ドラゴンスレイヤー」
■建国一周年
 マイオス村の首都化が進んでいないことを言い訳に、ダーンダルク城に滞在するPCたち。ノイだけがマイオス村に向かう。村民たちに熱烈に迎え入れられ、ある計画が提案される。グラスヴァールがマイオス村からトランガーヌ領奪還を始めて1年が経ったことで、建国祭りを行おうという。後日、残りのPCたちにも招待状が届き、一同はマイオスへ向かう。マイオスでは、なぜか一部の村人がグラスヴァールに冷たかった。シンシアに対する態度で心証を悪くしたのだろう。そんなことはどうでもよく、祭りはにぎやかに始まった。出し物として、ノイが射撃の腕を見せようと、わざと的をゆらゆら揺れる池の上に浮かべることで難易度を上げ、そして見事に成功した。
 一方、ネーレはダン・ディオードへの復讐心のあまり、禍々しい「竜の爪」と「竜の牙」を体内に取り込んで自身を強化していたらしい。これが後に禍いとなるのだが、このときはまだ知ることはない。
 皆が祭りを楽しんでいると、突然、ネーレが持つ「竜の瞳」に大毒龍ヴァレフス(以下ゴジラA、実際にはゴジラの人形をマップ上に配置した)が映し出された。復活を知った一同は騒然となった。

■進撃しない大毒龍ヴァレフス
 ここでターン制となった。各プレイヤーが「大毒龍ヴァレフス行動チャート」を振って、行動を決めて行く。ネーレが持つ「竜の瞳」に念じると、大毒龍の状況が映し出される。

ターン1
 北方の海上に出現したゴジラAはブレトランドから遠ざかる方向に進んだ。グラスヴァールはダン・ディオードとブラギスの両者に対ヴァレフス同盟を結ぼうと使者を送る。PCたちは軍隊が駐屯しているダーンダルク城へと急ぐ。  

ターン2
 ゴジラAは海の小島でゆったり、サメを取って遊んでいる。
 ダーンダルク城でグラスヴァールはヴェラから「ヴァレフール伯爵領に伝わる龍殺しの剣をブラギスが持っている」ことを聞く。どんな効果かは知らないけど、昔ヴァレフスを殺したからきっとすごい剣だろうということで、グラスヴァールとアーノスがブラギスに龍殺しの剣を借りに行く。残りのPCは調査を続けていた。

ターン3、4
 グラスヴァールたちがブラギスの元に到着した。剣を借りようと必死に説得するも話術で失敗した(2回判定して3D6の出目が6と8)。グラスヴァール「格好つかんなあ」
 文献調査でヴァレフスの毒の効果がわかった。混沌毒には治癒方法が存在せず、ロードが身をもって引き受けるしかないらしい。

ターン5
 ゴジラAはずっとサメを取って食っちゃ寝食っちゃ寝していた。来る気ないんじゃね?と思ったら、なんとヴァレフスがもう一体出現した!(以下ゴジラB)もうだめだおしまいだー。
 フレアの調査によると、出現しているヴァレフスは全て分体らしい。身長が20m程度しかない。ネーレは配下の密偵により、アントリア子爵ダン・ディオード領を探らせていた。戦車(乗組員が女の子)を製造していたり、異世界地球から聖戦士を召喚していたりした。聖戦士は「5万回斬られた男」と呼ばれているらしい。すげえ。グラスヴァールとアーノスは南方の海上に出現したゴジラBを見て、ここはヴァレフール伯爵領に任せておこうとダーンダルク城に帰還した。

ターン6
 ゴジラAはやっと南に移動を開始した。ゴジラBはまもなくヴァレフール伯爵領に上陸する模様。フレアの文献調査は進み、ゴジラの攻撃パターンがわかった。うーん、攻撃回数多すぎ。
頭部:ブレス、噛み付き、龍の咆哮 
上半身:爪2回攻撃
下半身;尻尾の吹き飛ばし範囲攻撃、足の踏みつけ攻撃

ターン7
 ゴジラAは相変わらず遊んでばかり(5回目)。ゴジラBはプレイヤーの冷酷な判断によりヴァレフール伯爵領首都に接近した。
 フレアは新しく召集した盾兵たちを引き連れ各地で暴れる竜人兵を退治していた。その他のPCはダーンダルク城で一般人の避難場所を確保していた。

ターン8
 ゴジラAは東のアントリア子爵領に向かおうとしていた。ゴジラBは海を混沌毒で汚染した。PCたちはついにゴジラ退治に向けて進軍を開始(東に一マス)。しかし兵士たちは長旅で士気だだ下がり。なんとここでゴジラがさらにもう1体出現。しかも位置がアントリア子爵領首都の位置にドンピシャリ。正直、かわいそう(笑)。一方で、南のゴジラBもついにヴァレフール伯爵軍と激突した。

ターン9
PCたちは北へと軍隊を進める。

ターン10
 4体目のゴジラDがトランガーヌ子爵領西の海上に突如出現した。海賊キャプテン・シルバーがネプチューン号で迎撃に出た。ついにゴジラAとPCたちがぶつかり戦闘開始。


■戦闘
 ゴジラのブレスは扇型。あ、こいつはガチでやばいと実感した。しかしPCたちの尽力により1ターン目でゴジラの尻尾をスパーンと切断。下半身を行動不能にした。続くゴジラの猛攻。龍の咆哮でダイスが減り、2回攻撃で士気を崩壊させ、ブレスの広範囲攻撃で全滅の危機。最後はネーレが大ジャンプ攻撃で頭部を攻撃し、辛くも勝利した。と思ったら、落下ダメージ200+20Dをくらうところ、アーノスが受け止めて代わりに瀕死の重傷を負う(カバーリング相当)。だが、それでもアーノスは生きていた。

 戦いの後、大地を汚染したヴァレフスの混沌毒を浄化する必要があった。突如ノイの忠誠心が溢れ聖印対抗でグラスヴァールに代わって汚染を背負った。グラスヴァールは「いいところなしだな」と嘆息する。ネーレが「竜の瞳」を通じて残り3体のゴジラの様子を見ようとすると、ダーンダルク城近くで白銀の巨人(ネプチューン号強襲モード)がゴジラDをぶちのめすのを見た。他の2体は映らない。ヴァレフスが全滅したようで「竜の瞳」の映像が消えた。
 その後、密偵からの連絡によりダーンダルク城でブラギスが本懐を遂げたこと、アントリア子爵領に深刻な損害はないが、ダン・ディオードがすべての混沌毒を背負ったことを知る。グラスヴァールはこれからヴァレフール伯爵領との同盟を確認する必要があり、それが終わればいよいよダン・ディオードとの決戦となる。

【幕間】
第5話でPCたちとは別国におけるヴァレフール伯爵と大毒龍ヴァレフスとの戦い

龍殺しの宝剣を手にしたブラギス・インサルンド伯爵
「息子たちよ。老いたとは言わせんぞ、これぞロードの本懐だ。よく見ておけ」
軍の先頭に立って大毒龍ヴァレフスと戦う伯爵。混沌毒ブレスを浴びながらも、必殺の一撃を放つ。
「この伯爵家の領民、ワシの誇り、やらせはせん。やらせはせんぞ」
そして息絶え絶えになりながらも、大地を汚染した毒を身に引き受けて浄化する。
ブラギス「ワシが倒れたら、死を三年隠せ」

【トレーラー】
大毒龍ヴァレフスとの激闘から3年が過ぎた。大地に緑が戻り、花が咲く。ブレトランド小大陸につかの間の平和が訪れた。だが、野望を持つ男たちにとっては、ここからが本当の戦いだ。イザ、天下分け目の決戦、存分に戦え。
グランクレストRPGキャンペーン第6話「英雄戦争」
 混沌(カオス)を治め、聖印(クレスト)に至れ。何を賭けるのか、何を残すのか。

これが敵軍だ。
大将:ロード/セイバー、苛烈なる革新者、ダン・ディオード子爵
副将:ロード/パラディン、奇妙な予言をされた盾の騎士、クライス・アストン
参謀:メイジ/サモナー、手段を選ばぬ策士、ローガン・セコイア
用心棒:投影体/地球人、5万回斬られた男、サイレント・サムライ
異界の科学技術で作り出した兵器、戦車
果たしてグラスヴァール子爵の軍は勝利できるのだろうか!?



【登場人物&背景世界】
【第1話「騎士の矜持」】
【第2話「風と炎の魔神」】
【第3話「逆襲のグラスヴァール」】
【第4話「ウェディング・ベル」】
【第5話「ドラゴンスレイヤー」】
【第6話「英雄戦争」】
感想
 KURPG分室 index へ