第二部「降臨者」編設定紹介
　第二部が宇宙を舞台にすると明らかになった時点で、第５話と第６話でプレイヤーに与えた設定情報を紹介します。

ディアボロス星人
　遥か昔、戦闘兵器を作るために地球の生物を進化させていた。自由意志を持った実験体が反逆するというアクシデントが発生し、十分な成果を見届ける前に地球から撤退した。その後、ドラッケン星人に滅ぼされた。ディアボロス星人自体は肉体が脆弱なため、様々な生物や無機物、機械などに共生することで弱点を克服した。共生の対象として最強の生物が地球人類である。
＃いわゆる地球人類＝人工進化説はSFでよくあるネタですが。今回は、悪魔憑き（覚醒者）のルーツとして設定しました。

ドラッケン星人
　調和と芸術を愛する文化的な種族。翼を持つ竜の姿をしており、翼の数をステータスとしている。宇宙の敵を殲滅するという使命を自負している。三千年前に王制を打倒し、三巨頭による共和制になった。現在はG８星間連盟（ギャラクシー・エイト）に加盟している惑星の中でも、発言権の強さで1,2を争う有力者となっている。
　ドラッケン星は地球から40光年（12.3パーセク）離れた龍骨座の星系にある。

ドラッケン星人・非翼派
　ドラッケン星人の約半数は翼を持たずに生まれてくる。翼を持たない者は区別され、社会の底辺で単純労働を担っている。都市設計においても、階段や昇降機のない高層建築の上階に行くことは、飛行できない者には事実上不可能である。非翼派の中には反攻を企てる過激思想の持ち主もいるらしい。チベット僧として生きていた裁定者ラーフは地球への逃亡者だった。ナムリは逃亡者モンジュの息子が転生したらしい。
＃元ネタは『ボルテスV』のボアザン星人のラゴールたち。

ヴァルナ星人
　高重力惑星で生活するゆえに強靭な肉体を持つ種族。別名、星の狼。亜空間に潜伏する潜宙艦を使った戦術で、宇宙の海賊として恐れられていた。だが、ドラッケン星人により「宇宙の敵」と認定され、ヴァルナ星は滅ぼされた。わずかの生き残りは、宇宙に散り散りになった。新宿のヤクザ大神会の組長は逃亡してきたヴァルナ星人の末裔だった。
＃元ネタは、ハヤカワSF文庫の通番1『スターウルフ』です。

ウイング星人
　高度な科学技術を有していた温厚な種族。危険な技術に手を出し、間違って母星を滅ぼしてしまった。宇宙放浪民となってから、一部の氏族はドラッケン星やティタン星の衛星にも移住した。一部の科学者は惑星破壊兵器「ジオイド弾」の設計図を隠し持つ。ティタン星の衛星アテナイに住む青年リヒテルは革新的思想の持ち主で、エーデルヴァイスを組織している。
　最近になって地球に逃れて来た者もいる。柳原真理に翼を託したエリカと、その妹ジェシカはウイング星人の生き残りだった。
＃こっちの元ネタは『闘将ダイモス』です。

ルナビット星人
　ある星で神になろうとした種族。母星を失って、地球の月に移住した。魔法を使える。 アーサー・C・クラークいわく「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」と。

ティタン星人
　外見は地球人に似ているが、身長5mほどの巨人族。質実剛健な性格で、文化を愛する。G８星間連盟（ギャラクシー・エイト）に加盟している中でも、最も有力な種族。技術力で身長約2mに縮小化した情報局員を各地に派遣して情報収集を行なっている。　

シオナイト星人
　宇宙の賢者と呼ばれる、ケイ素生命体。G８星間連盟に加盟している宇宙人は、この他に、地球人型で魔法を使うゾダーニ星人。犬型のヴァルグル星人、ケンタウロス型のサントール星人、トラ型のティグリス星人、亀型のケローネ星人がいる。
＃G８星間連盟の設定は、SF-RPG『トラベラー』を参考にしました。